発達障害者は、なにもないところから「好きなようにやりなさい」と言われると、
何をしていいのか?わからない場合が多いです。
ですので、 「これとこれ」と、決められた枠の中で、得意分野を「好きなようにすすめてください。答えは正解が出ればどんなルートをたどっても構いません」という状況が、楽だったりしますね。
「このルートをたどって導き出す以外は正解はない!」と言われると、
「え?どうしてそれが正しい道なの?」と、わからず、自分のやることひとつひとつに自信が持てなくなってきたり…。
まあ…むずかしい性格ですねえ…。
←この例のように、
「できないのは、全てわからないからなのね?」
と、指示が細かいと、逆に「なんでも命令してくる!」と、怒り出したりします。
なら、きちんと仕事してから怒れよ…!と、指示する側は思うんですが…。
さて、その「ポイントをしぼったコツを教える」なんですが、
お局先輩たちだって、自分で考えだしたり、叱られてきた経験から積み重ねてきたものだったりしますので、けっして定型だから楽に発想できたものでもありません。
ですから、教えたことを喜んでもらえたり、
本人がそれで実になってくれれば教える側もうれしいんです。
お局先輩だって人間ですから、感謝されればうれしい…。教えた甲斐があれば、(本人の役に立てば)もっとうれしい。
ところが…。
←このへんは、今までも書いたことがあると記憶にありますが、
「でも」「だって」で、むきになる。
最初の方法にこだわる。
AとBのやり方、双方のいいところを取り入れられない自閉症者ならありえます。 (Aと、Bのやり方があれば、どちらか片方に統一されないと混乱する)
←「自分のやり方はこう!」という、マイルールの主張だったり、
相手がわかりやすい方法を教えてくれているのに、自分の方法のいいわけばかり繰り返す…。
というのも、相手はカチンときます。
けっこう、「自分はこれこれ、こういうつもりだった」と、主張したい(自分の状態を説明したい)当事者の方は見ますね。
←理屈っぽいアスペ者も多いですからね…。
やたら、理屈を並べたり、「前の会社では」と、よその例を出したり、「○○さんは、こうしてました」と、他の人をひきあいに出したり、あげく「○○さんも、この方がいいと言ってました」
本人の主張ではなく、誰かの衣を借りて自分の正当性を主張しようというパターン。
「その方法で、間違いなくやれるのならばやりなさい。でも、今現在、それでミスばかりなんでしょ?」
と、教える側は思うことでしょう。
←これは、典型パターンかもしれません。
教える側は、「わかりやすいコツ」で教えているのに、受け取る自閉側は、 「こんな方法でいままで楽してたんだ。自分は正攻法(手順どおり)でやってたのに!」
と、要領よくやれる健常者を「ズル」だと受け取る。
これらのことを、内心思っていたとしても口に出せば、そりゃ相手は怒りますって。
考えずに口に出しては、相手の怒りを誘うアスペ者は多いみたいですね。
いえ、そうとばかり思っていると、
「本来見えるはずのものも、見えなくなりますよ」
と…。