今回は、A子さん編です。

 

 


ほんとに自閉症は千差万別ですね。

小さいころのエピソードも、その子それぞれです。

 

 

 

 


 


 

 ここまでは、たぶん誰もがたどる道かも?

「アスペルガーだとわかったことで、全てが得心がいった!」

まではいんですが…。

 

 

 


あれあれ?

A子さんは、ちょっと方向が違ってきたようです。

自閉症は見えない障害で、

「なにができない障害なの?」

と、問われれば、人それぞれ違うものですから、はっきりと答えることが難しい…というのもあります。

そうして、たとえとして引っ張ってこられるのが、

「車椅子」のたとえ。

 

自閉症者に、常識をわかれ!空気を読め! ということは、

車椅子の障害者に、歩けと言ってるようなもの!!!!!

 

と、力説したいとこですが、

実は、こう考えると、自閉症者は自ら努力するのを止めてしまう危険性があります。


人間、悪い方に転ぶのは楽なんですよ。


やらなくていい、できなくていい、と考えるのはとても楽。

発達障害者は、対人関係でトラブルを起こす傾向がありますが、それすら

「人とトラブっても、自分は障害だから!」

と、考えたらどうなんでしょう?

 

ここがちょっと考え方を取り違えやすいとこなんじゃないかと思うんですよね。

 

車椅子の障害者は、車椅子という支援を使うことによって好きなところへ移動できるという自由を手に入れる。


自閉症者にとっての支援とは、 自らは何もしなくていいこと ではないはずです。

自閉症者が「自分は、障害だから常識がわからなくて当然!!」と、してしまうことは、車椅子の障害者が「車椅子にも乗りません!ベッドで寝たきりでいます!移動は誰かが、私を背負って歩いてください」

と、言ってるようなもの。

なのではないでしょうか。

 

 

この辺、とっても難しい問題になります。


「自閉症者にとっての努力ってなに?

 できないことをやらせるのが、支援?

 無理して健常者の真似しなくったっていいじゃない!障害なんだから!」

 

はたして、そうなんでしょうかね?