OL編

気配りできない
 

 

お局先輩は、気配りの人です。

 

 

 

 

 

 


 

さて、A子さんがお局先輩の真似をしてみました。

ところが、偶然、厳しく断るお客さんに当たってしまいました。

A子さんは、翌日からお客さんへお茶を配るのが怖くなりました。

理由として、

 

「また、断られるのが怖い」

「人の考えなんてわからない」

「お局先輩のときは、人の良さそうな方に当たってラッキーだったんだわ」

 

あれこれ考えてしまって、どうしても手が止まります。

声をかける勇気が出ません。

 

一度、強く断られてしまうと、

次から苦手意識をもってしまい、お茶のおかわりのみならず

普通にお茶を運ぶことすら、できなくなってしまったりします。

断られた記憶で、次から誰に対しても

「もっていって嫌がられたらどうしよう?断られたらどうしよう?」

というような、否定的に考えてしまったりして…。


健常者はそんなことはないのでしょうか?

たぶん、お局先輩なら、

「え?そんなことぐらいで?」

なのでしょう。

 

もし、お局先輩が先方からお茶のおかわりを断られたのなら、


 

 

スムーズに、なんらかの対応をとることでしょう。


即座 に、 適切な対応 ができる のが、定型脳じゃないかと。


(そりゃ、全ての健常者が適切さを知ってるというわけではありますが、

ある程度、経験を積んだ接客法を知ってるのならば、できることじゃないかしら?)

 


 

お局先輩は相手が何も言わないのに、余分に一部コピーをもって届けました。

A子さんは、

「コピーを余分にもってけばいいんだ????」

と、判断。

 

ところが…。




 

いえ、これは冗談でも誇張でもなんでもなくて…。

私が聞く限りでは、もっととんでもない発想で、しなくてもいいことをしでかす…ということです…。

私の勤めてる職場にも、それらしい人はけっこういるんですけど、

「え?」と思うことをよくやってますね。

単なるミスとか、ちょっと失敗した…というレベルではなしに…。

「どうしてそんな発想になるの?」

と、自閉症知ってる私も、首をかしげることが多々…。

 


 

お局先輩は、きちんと前後の関係を把握し、

従来こうしているから。

特に言われなくても必要だろう…。

と、判断できます。


アスペルガーは、前後関係の把握、過去の関係から現在そして未来を推測する…が、苦手だったり、まったく考えられなかったりしますので、

その場の一部分だけを切り取っての判断だったりします。


私の知ってるかぎりでも、

後先考えず、ぽっと行動しては叱られてる…。

やるべきことを選択せず、やらなくていいことばかり選択している…。

そうしては、失敗を繰り返し、

そして、自己評価もどんどん下げていく…。

 

そんな感じもあるようです。

 

 

 

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